ハンドドライ大全!!
- mehrrysapporo
- 2023年7月10日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年7月17日
美容室での仕上がりと、自分でスタイリングした時のギャップを感じる事ってかなりの確率でありますよね。
まず私達美容師が、お客様一人一人の髪が自然に落ちる(収まる)位置、馴染む軽さでカットを仕上げる事が第一前提と致しまして。(日々研究に励んでおります!)
ヘアスタイルそれぞれに、大体フィットする乾かし方があるので、まとめておきます。
まず、ドライヤーでのドライの基本は、根元(地肌)から毛先へ、乾きにくい襟足から耳周り、表面に向かって乾かすと早く乾き、まとまりも良くなります。なぜなら、根元の方向性で形が決まってくる事と、毛先から乾かすと、根元を乾かしている間に毛先に温風が当たり、オーバードライで乾燥してしまうからです。
そして、今回ご紹介する方法は、基本的にタオルドライ直後からスタートする前提になります。半乾きで、既に元々のクセ毛や変な跡等が付いた状態からスタートすると、それがそのまま残り、変な形になり易いです。
また、どんなにいいヘアスタイルも、寝ぐせが付く時は付きます。特に、寝汗をかいた時や結構軽さを入れている場合は、寝ぐせが付きやすくなります。寝ぐせがひどい場合は、最悪朝一度全て濡らすか、軽くシャンプーしてから乾かし直した方が、綺麗なヘアスタイルになります。
①収まりを良くしたい、ハネさせたくない場合
大体、多毛・硬毛の方で、女性のショート~ロング、男性でもマッシュ等の方に該当する事が多いです。
基本的に、つむじから放射状に、上から下に手櫛を通しながら熱をあてて乾かすと、広がりの少ない、艶のある仕上がりになります。
ショートからボブ位の方は、お辞儀の状態で、ドライヤーを上から当てて、ドライヤーを持っていない方の手で手櫛を通す形が簡単です。手櫛を通す際は、ブラシでブローする時の様に、軽く引っ張りながら温風を当ててあげると効果的です。
セミロング~ロングの方は、同じ方法だと顔に髪が当たって大変な事になるので、直立の状態でドライヤーをなるべく上から下に、根元から毛先に向かって、手櫛で内巻きに入る様に当ててあげます。内側の根元は乾きにくいので、後頭部から左右に分けて、可能であればドライヤーを持つ手を変えてあげると襟足の根元も乾きやすくなります。
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また、共通事項で、顔側から後ろに向かって風を当て続けると、ハネやすくなったりボリュームアップしてしまうので注意です。逆に顔周りの立ち上がりが欲しい場合や、リーゼントにする方はこの方法で乾かします。
②ボリュームが欲しい方
①の場合と逆で、大体細毛の方に該当する場合が多いです。
ショートの方は、トップの根元をつむじから放射状に、手の指を開いて地肌をこすりながら、ドライヤーも振りながら風を当てます。
ただ、耳回りや襟足はタイトにしたい場合が多いと思うので、そこは①と一緒で手櫛を通して、上から下に風を当てます。襟足等はねやすい部分が気になる場合は、先にその部分を乾かします。
③前髪等、浮きグセや分かれグセ、分け目の線等、生えグセが強い場合
タオルドライ直後、その部分から乾かします。ドライヤーを持たない方の手の指を閉じて、地肌をこすりながら上から風を当てると、少し生えグセが収まります。その後、①や②の手順で全体のドライに入ります。
さて、基本的な方法を今回まとめてみましたが、中々文章だけでは伝わりにくいので、いつか動画にでもできれば…と考えています。
正直、そのヘアスタイルを切ったスタイリストが一番、そのお客様に対してどう乾かせばいい形に仕上がるか理解度が高いはずです。また、美容師の自分でも、鏡に対面して自分で乾かすより、美容師の様に全方位が見える状態からの方が、上手くまとまり易い事は確かと思います!
が、少しでも美容室での仕上がりに近付けて、いい気分で過ごして頂ける様願いを込めてまとめました。ご参考になれば幸いです。
Mehrry メーリー 美容室 https://www.mehrry.com https://lit.link/mehrry
一人一人の魅力を最大限に引き出すヘアスタイルを提案し続ける、札幌市中央区のプライベートヘアサロンです。
日本(福岡・東京)で培った技術とニューヨークで得た経験やセンスを活かし、個性や雰囲気、髪質や骨格やスキントーン、ファッションをふまえ、スタイル提案をしていきます。
似合わせを考えた上での再現性の高いカットや、海外では定番のブリーチを使ったハイライト等のカラーデザインを得意としています。
50年後の未来を考え、可能な限りサスティナブルな美容室運営にも取り組んでいます。
オーガニックカラーを始め、髪や肌、地球に優しく、デザイン面への再現性も兼ねた薬剤・商材を使用しています。
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