酸性ストレート、酸熱トリートメントについてのつぶやき
- mehrrysapporo
- 2022年6月24日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年11月23日

髪質改善系の、酸性ストレート・酸熱トリートメントが札幌でも定番になりつつありますね。一般的には髪質改善ストレートとかトリートメント、というメニュー表記をされている事が多いと思います。
私達も東京、その他本州の友達美容師さんや、専門の美容師さんのユーチューブ等(今は美容師もこういったツールで勉強まではいきませんが情報収集できるのでありがたいです)を拝見したり、実際にニューヨークで施術していた経験を元に導入を検討していました。と言いますか、この先数年、様子見で検討している途中と言えるかもしれません。
結果現在は導入しない事を決めています。理由はいくつかありまして・・・
一つはハイライト等、カラーをお勧めする事が多い為です。ブリーチやカラー、通常のパーマ剤はアルカリ性なのが一般的なので、酸とアルカリを急激に行ったり来たりすると、元々弱酸性の髪の毛は傷んでしまうといった感じですね。
酸性トリートメントの場合は、施術後一週間程しないとカラーが入りにくい事が理由にあります。またカラー後に施術するとカラーも抜けやすいという事。酸性なので、ぎゅっと収れんして色素が髪から追い出されちゃうそうですね。意外に原始的というか、物理の世界を感じますね。
更にニューヨークでは、ケラチントリートメントという名で全く一緒ではないかもしれませんが施術していました。個人的な感想としては、白人さんの様に細毛でダメージしている髪の毛に効きやすいな、という印象でした。日本人の様に硬く太く強い癖毛さんには、まあなんとなく良いのかな位のイメージです。トリートメントなのでダメージは感じられませんが、収れんする事によって髪質が少し硬くなる感じはありました。(アミノ酸系のしっとり系のシャントリを使用すれば、問題ないと思いますが)
元々、酸性のトリートメント成分でダメージの元になる髪の毛の結合(s-s結合)をくっつけて、新たな結合(イミン結合)を作り出す事で、髪の毛のゆがみ(くせやダメージによるゆるいウェーブ)も少しストレートに近付ける、という物だそうです。持ちは3カ月程なので、繰り返し施術する事で良い状態が保てるそうですね。
私達もボンドトリートメントやケラチン系の架橋型(結合をくっつけるタイプの事です)トリートメントを使用していますし、いざとなったらノンアルカリのストレート剤も使用している事が、アルカリカラーとは相性が良いのかなと考えています。経験上、持ちも同等位と思います。
酸性ストレートの場合は更に極端で、やはりブリーチと相性がかなり悪そうな事が理由です。酸と強アルカリのブリーチでは、PHの振れ幅が大きく、縮れ毛などのダメージに繋がり易いそうです。ブリーチ後に酸性ストレートやトリートメントは髪の体力によって施術可能と思いますが、その逆だと、酸性ストレートの場合は期間を空けてもダメージに繋がるとの事でした。一度酸性ストレートした場合は、強アルカリの施術、ブリーチやアルカリのパーマ、ハイトーンは避けるのが安全で髪を綺麗に保てるそうですね。
といった形で、今の所、ブリーチやカラーが酸性にでもならない限り、導入を見送っています。ちなみに今日の情報は、現時点でなるべく正しい、信頼できる同僚や後輩美容師からの話、実際にお客様の体験や施術した中での物ですが、もしかすると間違いや出た当初のデジパの時の様に、未発達の部分があって変わる事もあるかもしれないので、ご了承頂ければ幸いです。
あと大前提ですが、ブリーチと縮毛矯正やパーマの併用は避けた方が良いです。ただし、私達の様にケアブリーチや優しいストレート、パーマ剤を使用している場合、丈夫な髪質や施術方法によって一度は大丈夫な事が多いと感じています。二度目以降は、正直少し手触りが変わってくる為、施術内容や方法を相談しながらがおススメです。
長~いつぶやきですが、本日もありがとうございました✨
Mehrry メーリー 美容室 https://www.mehrry.com https://lit.link/mehrry
一人一人の魅力を最大限に引き出すヘアスタイルを提案し続ける、札幌市中央区のプライベートヘアサロンです。
日本(福岡・東京)で培った技術とニューヨークで得た経験やセンスを活かし、個性や雰囲気、髪質や骨格やスキントーン、ファッションをふまえ、スタイル提案をしていきます。
似合わせを考えた上での再現性の高いカットや、海外では定番のブリーチを使ったハイライト等のカラーデザインを得意としています。
50年後の未来を考え、可能な限りサスティナブルな美容室運営にも取り組んでいます。
オーガニックカラーを始め、髪や肌、地球に優しく、デザイン面への再現性も兼ねた薬剤・商材を使用しています。
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